左バッターに転向して打率3割を超える方法

20歳で左バッターに転向して成功した経験から、その戦略やコツ、練習方法やバッティングフォームについてまとめました。

左バッター転向を成功させるための5つの戦略

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僕は大学1年生の時(浪人したので20歳の時)に、それまで約10年間共にしてきた右打席を捨てて、左バッターに転向した。

この記事では、左バッター転向を成功させるための5つの戦略をまとめたい。

人の2倍バットを振る

まず、大大大前提として、練習量は人の2倍以上にする必要がある

例えばあなたが大学生なら、小学生の頃から野球をしているライバルたちは10年以上もバットを振ってきたことになる。そのライバルたちに、たった1~2年で追いつかなければならないのだから、同じ練習量ではもちろんダメだ。

もちろん、あなたもれこまで野球を続けてきて、経験を積んでいるはずなので、左バッターに転向したとしてもゼロからのスタートではない。それを踏まえても、僕の場合は、他のチームメイトより2倍バットを振ることを目標としてやっていた。

バントを死ぬほど練習する

とにかくバットを振ることはもちろん、バント練習も死ぬほどやろう。設備を使えるならピッチングマシーンで速めの球速を設定して毎日やるのがオススメだ。理由は2つ。

✔︎ まず、左打席からボールを見るとても良い練習になる。僕の場合、最初左打席に入るのが少し怖く感じられることもあった。しかし、スピードボールをバントする練習を多くこなすと、左打席に立つこと自体に慣れてきて、右足を踏み込んで打てるようになった。

✔︎ また、セーフティーバントを自分の武器にできるようになる。左バッターの転向を考えているあなたは、足に自信のある方かもしれない。そんな方は特に、セーフティーバントが上手くなることで相手投手を揺さぶれるし、打率が大きく上がるだろう。

「小技」だけには頼らない

ただし、1つ注意しておくべきことがある。足が速い左バッターというのはついつい「小技(セーフティーバントや、バスターなど)」に頼ってしまいがちだが、それだけだとやはり厳しい。小技は、一定の打力があって初めて役に立つのだ。

あなたが守備側である時をイメージしてほしい。バントかバスターかボテボテのゴロしかないバッターは、全く怖くないだろう。前進守備をすれば良いだけだからだ。

しかし、時には力強くスイングしてきて、時に小技で揺さぶってくる、というバッターは嫌なはずだ。だからこそ、機動力の高い左バッターになったからといって、バッティングを捨てるという感覚にはならないで欲しい。

「両打ち」にはしない

左バッターに転向しようとする際によくあるのは「両打」を目指すことだ。僕が見てきた限り、スイッチヒッターを目指すと、失敗の可能性が一気に高まる。左打席の調子が落ちると、つい右打席を逃げに使ってしまいがちだ。

しかし、左バッターへの転向よりも、スイッチヒッターになるほうが遥かに難しい。スイッチヒッターになるのであれば、バットは人の3倍は振るつもりでないと厳しいだろう。

つまり、「左に自信がないから両打」という中途半端な態度では絶対に成功できないということだ。それであれば、左バッターになる、と腹を括って打ち込んだ方が、成功の確率はグッと高まるはずだ。

盗塁を練習する

最後に、機動力を生かした左バッターに転向するのであれば、盗塁は磨いた方が良い。盗塁は、足の速さだけによるものと思われがちだが、一定の足の速さがあれば、それ以上は「技術」である。

ピッチャーがホームに投げると決めたその瞬間に1歩を踏み出す見極め力と勇気だ。これは訓練でいくらでも身につけられる。

僕も、最初は盗塁が本当に苦手だった。それは、100%ピッチャーがホームに投げると見極めてからスタートしていたからだ。しかし、凡人の足ではそれでは2塁ベースの前でアウトになってしまう。「もしかしたら牽制球が来るかもしれない」くらいのタイミングで思い切ってスタートを切る練習を繰り返すことで、見極め力と勇気を身につけられたと思う。

まとめ

左バッター転向を成功させるための5つの戦略

  1. 人の2倍バットを振る
  2. バントを死ぬほど練習する
  3. 「小技」だけには頼らない
  4. 「両打ち」にはしない
  5. 盗塁を練習する
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