左バッターに転向して打率3割を超える方法

20歳で左バッターに転向して成功した経験から、その戦略やコツ、練習方法やバッティングフォームについてまとめました。

非力な左打者にオススメのバッティングフォーム3つのポイント

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この記事では、右バッターから左バッターに転向した人、もしくは非力でなかなか結果を出せない左バッターの方向けに、左バッターならではのオススメ打撃フォーム3つのポイントを紹介したい。

僕は大学1年生の時(浪人したので20歳の時)に、それまで約10年間共にしてきた右打席を捨てて、左バッターに転向した。その時に実践して関西の1部リーグで3割打ってベストナイン賞も手にした方法なのでよかったら参考にしてほしい。

もちろん、バッティングフォームというのに正解はない。合う人、合わない人がいるはずなので、ご参考まで。でも、もしバッティングフォームに悩んでいるようでしたら一度試してみてはどうだろうか。自分に合ったフォームを見つけるヒントになるかもしれない。

非力な左バッターがぶつかる3つの壁

まず、左バッターに転向したての方がよくぶつかる壁は以下のようなもんではないだろうか。

・バットコントロールの精度が悪い

・スイングスピードが遅い

・タイミングが合わない

自分自身もそうだった。これらの壁を乗り越えるために実践したのが以下の3つの手法なのだ。

オススメのバッティングフォーム

1 左ワキを締める

左打者に転向したということは、利き腕と逆で打つわけなので、どうしても腕先だけでコントロールすると、自分の中のイメージと実際のスイングがブレてしまうもの。そこで、左ワキを締めたままスイングしてみてほしい。

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こうすることで、腕先でコントロールする必要がなくなり体の傾きでコントロールすることになる。そうすれば、イメージと実際のスイングのブレが少なくなるのだ。

脇を開けて構えるバッターは数多くいるが、バットコントロールを重視するならこの方法が良いと僕は考えている。

ヒントを得たのはバスターの練習をしている時。バントの構えから小さな動きでスイングするほうがミートしやすいことに気づいたのだ。それは、構えからミートまでの動きが最小限になっているからだろう。ぜひ一度バスターの練習をしながら注意深く体の動きを観察してみてほしい。常に左ワキは閉じたままの動きのほうが、ミートしやすいはずだ。

さらに、こうすることは、スイングスピードの向上にも役立つ。デンデン太鼓をイメージするとわかるのだが、この太鼓が勢いよく太鼓を打つのは、軸が先に回転し、それに引っ張られる形で紐の先が加速しているからだ。これはバッティングでも同じで、腕先でスイングスピードを出そうとすると、腕の力以上のスピードは出せない。体全体の回転力を使うことで、非力なバッターでも速いスイングをすることが可能になるのだ。

2 右足に体重を移動する

次に、右脚に体重を移動しながらスイングをする。こうすることで、体重をバットに乗せることができるので、力強くスイングすることができる。

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また、左バッターの大きな利点として、1塁ベースに近く、腰の回転と、走り出す方向が同じであるということが挙げられる。体重を右脚に移動させて打つことで、1塁側に勢いよくスタートでき、左バッターの利点を存分に活かせるのだ。

反対にオススメできない例は、左足を母子球でぐるっと回転させる打法だ。これだと、体重をバットに乗せることができないことと、体が開いてしまうのでタイミングを合わせるのが難しくなる。このありは、手塚一志『バッティングの正体』をご参照。

バッティングの正体

バッティングの正体

Posted with Amakuri at 2018.8.6

  • 手塚 一志
  • ベースボールマガジン社

 

3 右脚をやや開く

最後に、右足をやや開いて構え、そのまま足を真上に上げるイメージでタイミングをとってみてほしい。利き腕と違う左打ちは、タイミングをとるのも難しくなってしまう。しかし、少しガニ股気味に右足を開いて、足を上げた時に左脚に体重を乗せれば、ボールを待ちいつでもスイングを開始できるので、タイミングが合いやすくなる。

 

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僕の場合、右脚を閉じていたこともあった。その方が、体の回転に勢いがつくと考えていたからだ。しかし、そうすると、体が前に突っ込んでしまい、タイミングを大きくずらしてしまうことがあり、不調の原因になっていることに気づいた。こういったことからも、右足を開いて、最小限の動きでタイミングをとることをオススメしたい。

まとめ

・右ワキをしめる

・右足に体重をのせる

・右脚をやや開く

簡単な3つのポイントで、バッティングに悩む方の、飛躍のヒントになるかもしれない。

<この記事を動画で説明>